白血病とはどんな病気？

白血病と言っても一つではなく、様々な種類があり、特に急性と慢性で分けられています。
よく耳にする白血病といえば。急性骨髄性白血病が多いのではないでしょうか。
急性骨髄性白血病は、骨髄にある造血幹細胞から血液細胞へと変わる際に、途中で細胞ががん化してしまう病気です。
体全体にがんが流れていくので、とても怖い病気でもあるのです。
このように血液に関する病気なので、白血病は血液のがんとも呼ばれています。
急性の場合は気がついたら白血病だったということも多いので、驚いてしまう方も少なくはありません。
まさか、と思っていても発症してしまったら、治療を行うしか道はないので、どのような治療が行われるのかも、自分で把握するようにしてください。

白血病の治療方法について

白血病の治療はどのような方法で行われているのか、詳しく紹介していきます。

化学療法

化学療法は白血病の初期治療で、がんの徴候を消失させることを目的としています。治療に用いられるのは、がん化した細胞を破壊する「抗がん剤」。感染症から身体を守る白血球をも破壊するほど強力なので、無菌室で実施されます。

出典：白血病大事典

化学療法は白血病の治療の中でも良く耳にする方法でしょう。ただし抗がん剤はとても強い副作用があるので、吐き気はもちろん発熱などつらい症状が出てしまいます。またアナフィラキシーを起こす可能性も高いため、治療は慎重に進められるのも特徴です。

造血幹細胞移植

造血幹細胞移植とは、白血病や再生不良性貧血などの難治性血流疾患に対して行われる治療方法を指します。

原因となる病気の種類によって、臍帯血さいたいけつやご兄弟（姉妹）などの幹細胞、またご自身の幹細胞を移植することもあります。移植に際して、非常に重い合併症を伴うこともあるため、慎重な対応が求められる治療方法であるといえます。

出典：造血幹細胞移植（メディカルノート)

造血幹細胞を移植し補充することで、骨髄の機能を回復させ、正常な状態へと戻せるようにするための治療です。ただし、移植の際には合併症などを起こす可能性もあるので、治療開始には慎重になる必要があります。

分子標的治療

がん細胞で傷ついた遺伝子からつくられる、がん細胞の増殖する異常な性質の原因となっているタンパク質を攻撃する物質や抗体を、体の外から薬（分子標的薬）として投与することによって、正常細胞を傷つけないようにがんを治療する方法です。

出典：分子標的治療（国立がんセンターがん情報サービス）

癌細胞の増殖する原因となるタンパク質を攻撃するように、抗体や物質を薬として外部から投与する治療方法です。ただし、正常な細胞を傷つける恐れもあるので、こちらの治療も慎重に行わなければなりません。副作用に関しても、投与する部位によって変わるためそれぞれで違った副作用が出る可能性があります。

どの治療方法が適しているのか判断するのが難しいのが白血病の特徴

白血病は病気の分類ができたからと言って、治療法がすぐに決まるということはありません。
決められない白血病もあるので、なかなか治療方法を決めるのは難しいのです。
特に副作用なども強いことで有名なので、治療を受ける側もそれなりの心の準備が必要となるでしょう。
白血病だとわかったら、どんな治療が自分に適しているのかすぐにわかることではありません。
そのため白血病になった時には、まずどんな治療方法があるのかを自分のためにも情報を取り入れるようにしましょう。

白血病にはどんな治療方法があるの？詳しく解説します