心筋梗塞ってどんな病気

心筋梗塞は、毎年多くの方が命を落としている病気です。具体的に、どのような病気なのでしょうか。

心筋梗塞とは心臓（心筋）が酸素不足になり壊死する病気です。心筋を取り巻いている冠動脈は心臓に血液と酸素を送っています。これが動脈硬化で硬くなりコレステロールなどが沈着すると血液の通り道が塞がれ、心筋に血液を送ることができません。そのため心筋は酸素不足となり、心筋細胞が壊死を起こしてしまいます。これが心筋梗塞です。

出典：医療法人社団公仁会大和成和病院／神奈川県大和市：心筋梗塞｜病気について[心臓の病気あれこれ]

心筋梗塞を発症すると、突然、強い胸の痛みに襲われることが少なくありません。発症するタイミングは、早朝や冬場が多いとされています。食生活の変化や高齢化の影響で患者数が増えているので、全ての方が注意したい病気といえるでしょう。

心筋梗塞の治療にはどれくらいの費用がかかる？

心筋梗塞の治療にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。検査や治療にかかる費用の目安を紹介します。

カテーテル検査の費用

カテーテル検査は心筋梗塞や狭心症の診断に用いられる検査です。日帰りや1泊2日で行われるのが主流。宿泊日数や施設によって異なりますが、安くて5万程度です。

出典：心筋梗塞の再発にそなえた現実的な予防と対策～考えよう、お金のこと～：心筋梗塞の再発予防と対策～お金の準備が、不安な生活への一つの救済～

冠動脈の入り口にカテーテルを挿入し、造影剤を注入して冠動脈を撮影する検査です。心筋梗塞などの診断をするため、今後の治療方針を決定するために行います。費用の目安は、5～15万円程度です。

ステント治療（冠動脈形成術）の費用

冠動脈形成術の費用はそれぞれのケースでかなり費用に差があります。ステントをはじめとした医療材料が高額であることが大きな理由です。3割負担にしますと、少なくて30?40万円、ステントの数が多い場合にはその数倍になります。

出典：公益財団法人日本心臓財団：ステント治療の費用 | 心臓病の知識

血管に細い管を挿入し、バルーンで押し広げたのちステントと呼ばれる管を血管壁に圧着させる治療です。管とバルーンを取り出すと、ステントが血管を支えてくれます。費用の目安はケースで異なりますが、3割負担で30～40万円程度といわれています。

バイパス手術の費用

総医療費としては400万円（人工弁置換1ヵ所、冠動脈バイパス術などの場合）程度かかります。

出典：千葉県：心臓手術の費用はどのくらいかかりますか。

詰まってしまった冠動脈の先にバイパスを作る手術です。これにより、心臓の筋肉へ血液を送れるようになります。費用の目安は、3割負担の方で120万円程度です。

心筋梗塞の治療には高額な医療費がかかります

心筋梗塞は、現代の日本人に多い病気です。治療には、高額な費用がかかります。心配な方は、医療保険に加入するなどの対策を講じておきましょう。あるいは、高額療養費制度を利用して、自己負担額を抑えることもできます。

心筋梗塞の治療でかかる費用の目安｜もしもに備えて押さえておきましょう